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UFC 240: Holloway vs. Edgar | UFC240 マックス・ホロウェイ vs フランキー・エドガー


■オッズ
▼UFCフェザー級タイトルマッチ/5分5R
マックス・ホロウェイ-320(1.31倍)
フランキー・エドガー+290(3.90倍)

▼女子フェザー級/5分3R
クリス・サイボーグ  -500(1.20倍)
フェリシア・スペンサー+435(5.35倍)

▼ウェルター級/5分3R
ジェフ・ニール-325(1.31倍)
ニコ・プライス+295(3.95倍)

▼ウェルター級/5分3R
オリヴィエ・オウビンメルシエ+155(2.55倍)
アルマン・ツァルキャン   -165(1.61倍)

▼ミドル級/5分3R
クリストフ・ジョッコ  -170(1.59倍)
マークアンドレ・バリユー+150(2.50倍)

Preliminary card
▼女子フライ級/5分3R
アレクシス・デイビス   +170(2.70倍)
ヴィヴィアニ・アラウージョ-185(1.54倍)

▼フェザー級/5分3R
ハキーム・ドワード-365(1.27倍)
堀江圭功     +328(4.28倍)

▼フェザー級/5分3R
ギャビン・タッカー+100(2.00倍)
チェ・スンウ   -110(1.91倍)

▼フライ級/5分3R
アレッシャンドリ・パントージャ-115(1.87倍)
デイヴィソン・フィゲイレド  +105(2.05倍)

Early Preliminary card
▼女子フライ級/5分3R
ギリアン・ロバートソン-125(1.80倍)
サラ・フロタ     +115(2.15倍)

▼ウェルター級/5分3R
カイル・スチュワート-105(1.95倍)
エリック・コク   -105(1.95倍)

■堀江圭功インタビュー
カナダ・アルバータ州エドモントンのロジャーズ・プレイスで開催される『UFC240』で、髙坂剛率いるアライアンス所属の堀江圭功がついにUFCデビューを果たし、カナダのハキーム・ダオドゥと対戦する。
堀江は伝統派空手出身で、これまでMMA(総合格闘技)8勝1敗の戦績を残している打撃系ファイター。ここ2試合連続で1ラウンドTKO勝利を挙げ、勢いに乗る24歳の新鋭に、オクタゴン初陣への意気込みを聞いた。

——まずはUFCデビューが決まった、いまの心境を聞かせてください。
「自分はずっとUFCを目指してやってきたので、出場が決まった時はもちろんうれしい気持ちもありましたが、急きょ決まってもう翌月には試合だったので、浮かれる気持ちはなく、すぐ試合モードに切り替わりましたね。だから今は“うれしい”というより、“やっとスタート地点に立てた”“ここで勝たなきゃ意味がない”というような気持ちです。」

——堀江選手は空手出身で、高校卒業後、総合格闘技をやるために長崎から上京してきたと聞いていますが、最初からUFCを目指していたんですか?
「そうですね。始めから“UFCチャンピオンになりたい”と思って上京してきました。」

——“UFCファイター”ではなく、“UFCチャンピオン”になりたい、と。
「もともと一番強い男になりたかったので、UFCでチャンピオンになれば、“その階級で世界一強い”ことが証明できると思ったので、UFCチャンピオンを目指そうと思いました。」

——いま、日本人ファイターが目指すメジャーな舞台は、日本のRIZINや、アジア各国で開催しているONE Championshipなど、UFC以外の選択肢も増えてきているじゃないですか。UFCは最も強い選手が揃っていながら、ルーキー選手のファイトマネーはそこまで高いわけではなく、厳しい戦場でもあります。それでもUFCだけを目指してきたわけですか?
「はい。UFCは何より“世界一強い”という魅力がありますから。もちろん闘う上で、たくさんお金がもらえたほうがいいですけど、それはあとからついてくるもの。とにかく強さを追求してきたので、一切ブレることなくUFC一本で考えてきました。これまで他のメジャー団体に出られるチャンスもありましたが、UFCにこだわり続けた理由は、UFCが世界で一番強いと思ったからです。」

——5月末からアメリカのチーム・オーヤマで5週間ほど出稽古に行かれていましたが、これもUFC参戦を見越してのアメリカ修行だったんですか?
「いや、UFC参戦が決まる前からアメリカへ修行に行くことは決まっていたんですよ。将来UFCで闘うためには、絶対に海外の選手とのスパーリングも経験しておいたほうがいいと思ったので。それがちょうど日本に帰る直前にオファーが来て、帰国してすぐにUFCでの試合が決まったので、結果的に最高のタイミングになりましたね。」

——アメリカでの練習は今回が初めてですか?
「初めてです。アメリカに行くこと自体初めてだったので。」

——行ってみてどうでしたか?
「向こうは練習環境が整っていて、自分の階級のプロ選手もたくさんいたので、すごく勉強になりました。日本だとプロ練習ではスパーリングをすることが多いんですけど、アメリカではプロ練習の中に基本的な技術練習が入っていたりするので。あらためて基本を見直すことができて、またスタミナもめちゃくちゃ付きましたね。」

——自分の新たな課題も見えましたか?
「はい。自分はバックボーンが伝統派の空手なので、MMAの中でそれをもっと活かしたほうがいいんじゃないかと思ったのと、レスリング、寝技の部分ももっと強化できたら穴がなくなるんじゃないかと思いました。それは空手を活かすためにも必要だな、と。」

——向こうでカルチャーショックはありましたか?
「もちろん日本と違う部分はたくさんありましたが、ストレスになることはあまりなくて、むしろアメリカの環境が好きになりましたね。向こうの選手もやさしく接してくれたり、コーチの方も熱心に毎日練習を見てくれました。短期間でしたけど、かなり収穫がありました。」

——相当ハイレベルな選手が揃っていたと思いますが、その中でも「自分はやっていけるぞ」という自信は持てましたか?
「手応えはつかめましたね。やられて自信を失うというより、自信をつけて帰ってくることができたので。」

——では、今回の対戦相手、ハキーム・ダオドゥについてはどんな印象がありますか?
「キックボクシングが強いイメージですね。腰が強くて、テイクダウンディフェンスがしっかりできていて、キックボクシングの技術をMMAの中で活かせているイメージです。」

——対戦する上で注意すべき点は?
「やっぱりリーチが長いことですね。自分は(相手から)遠めの距離で闘うので、しっかり自分の間合いで闘い続けることができれば、問題ないと思います。」

——ただ、ダオドゥの経歴を見ると、キックボクシングのプロで12戦全勝。UFC参戦前もWSOFという準メジャー団体で8戦負けなし。UFCでも2勝1敗で現在連勝中と、かなりの強敵だと思いますが、いかがですか?
「間違いなく強い相手だと思います。でも、自分としてはそういう相手を用意してもらえたのがうれしいですね。強い相手を倒したほうが、UFCでも注目されると思うので、いい選手を当ててくれたなと思います。」

——ここでいい勝ち方をすれば、一気に注目されるでしょうからね。
「やはり第一印象っていうのは重要だと思うので、自分の持ち味であるスピードで圧倒して、何もさせずにボコボコにしようと思ってます。」

——先ほど練習風景も見させていただきましたが、日本ではRIZINで活躍中の朝倉兄弟(朝倉未来、朝倉海)とも練習しているそうですね。
「はい。未来さんと海さんにはアライアンスに出稽古に来ていただいています。すごく刺激をもらっていますし、僕も強くなれていると思います。未来さんとは階級も同じなので、スパーリングする回数も一番多いんです。今後もお互いに高め合っていきたいと思っているので、(このダオドゥ戦でも)いい結果を出したいですね。」

——近年、日本人UFCファイターはなかなか結果を出すことができず、その人数自体が少なくなっている現状についてはどう思いますか?
「いまUFCは世界チャンピオンのレベルがどんどん上がっていて、それに引っ張られるように下のレベルも上がっていることもひとつの要因かなと思っています。そんなUFCのスタート地点に立つこと自体が難しくなっているなか、自分はこうして立てることになったので、今度のデビュー戦では、自分が将来チャンピオンになることを期待してもらえるような試合をしたいと思います。」

——もう、だいぶ試合のイメージは固まっていますか?
「はい。試合のイメージはできあがっていて。気持ちも身体も過去最高ですね。コンディションもバッチリなので、あとは風邪をひいたりしないよう気をつけながら、最高の状態で当日を迎えようと思います。」

——こうして接していると、UFC初参戦のプレッシャーを感じているというより、早くオクタゴンに上がりたくてしょうがないように見えます。
「そうですね。もう気持ちと身体はしっかり仕上がっているので、自分自身楽しみです。残り少ない時間でさらに最高の状態に仕上げて、オクタゴンですべてを出そうと思います!」

■前日計量動画
MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)
・Champ Max Holloway (145) vs. Frankie Edgar (145) – for featherweight title
・Cris Cyborg (146) vs. Felicia Spencer (145)
・Geoff Neal (170.5) vs. Niko Price (169)
・Olivier Aubin-Mercier (155.5) vs. Arman Tsarukyan (155)
・Marc-Andre Barriault (184.5) vs. Krzysztof Jotko (185.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN, 8 p.m. ET)
・Viviane Araujo (125) vs. Alexis Davis (125)
・Hakeem Dawodu (146) vs. Yoshinori Horie (145.5)
・Seungwoo Choi (145) vs. Gavin Tucker (145)
・Deiveson Figueiredo (126) vs. Alexandre Pantoja (125.5)

PRELIMINARY CARD (UFC Fight Pass/ESPN+, 6:30 p.m. ET)
・Sarah Frota (125) vs. Gillian Robertson (125)
・Erik Koch (170.5) vs. Kyle Stewart (170.5)

■勝敗予想
・マックス・ホロウェイ vs. フランキー・エドガーはホロウェイ支持12人、エドガー支持2人。
・クリス・サイボーグ vs. フェリシア・スペンサーはサイボーグ支持12人、スペンサー支持2人。
・ジェフ・ニール vs. ニコ・プライスはニール支持2人、プライス支持2人。
・オリヴィエ・オウビンメルシエ vs. アルマン・ツァルキャンはオウビンメルシエ支持7人、ツァルキャン支持7人。
・クリストフ・ジョッコ vs. マークアンドレ・バリユーはジョッコ支持13人、バリユー支持1人。

UFC 240: Holloway vs. Edgar | 試合結果

▼ウェルター級/5分3R
エリック・コク vs. カイル・スチュワート
3ラウンド終了、判定3-0(30-27、29-28、29-28)でエリック・コク勝利。

▼女子フライ級/5分3R
ジリアン・ロバートソン vs. サラ・フロタ
2ラウンド4分13秒、ジリアン・ロバートソンTKO勝ち。

▼フライ級/5分3R
アレッシャンドリ・パントージャ vs. デイヴィソン・フィゲイレド
3ラウンド終了、判定3-0(30-27×3)でデイヴィソン・フィゲイレド勝利。

▼フェザー級/5分3R
ギャビン・タッカー vs. チェ・スンウ
3ラウンド3分17秒、リアネイキッドチョークでギャビン・タッカー勝利。

▼フェザー級/5分3R
ハキーム・ドワード vs. 堀江圭功
3ラウンド4分09秒、ハキーム・ドワードTKO勝ち。

▼女子フライ級/5分3R
アレクシス・デイビス vs. ヴィヴィアニ・アラウージョ
3ラウンド終了、判定3-0(29-28×3)でヴィヴィアニ・アラウージョ勝利。

▼ミドル級/5分3R
マーク・アンドレ・バリオー vs. クリストフ・ジョッコ
3ラウンド終了、判定2-1(29-28、28-29、29-28)でクリストフ・ジョッコ勝利。

▼ライト級/5分3R
オリヴィエ・オウビン・メルシエ vs. アルマン・ツァルキャン
3ラウンド終了、判定3-0(29-28×3)でアルマン・ツァルキャン勝利。

▼ウェルター級/5分3R
ジェフ・ニール vs. ニコ・プライス

▼女子フェザー級/5分3R
クリス・サイボーグ vs. フェリシア・スペンサー
3ラウンド終了、判定3-0(30-27×3)でクリス・サイボーグ勝利。

▼UFCフェザー級タイトルマッチ/5分5R
マックス・ホロウェイ vs. フランキー・エドガー
5ラウンド終了、判定3-0(50-45、50-45、48-47)でマックス・ホロウェイ勝利。フェザー級王座を防衛。

■パフォーマンスボーナス
▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・デイヴィソン・フィゲイレド vs. アレッシャンドリ・パントージャ

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ジェフ・ニール、ハキーム・ドワード

4選手には各5万ドルのボーナス。

カナダ・エドモントンのロジャース・プレイスで開催された同大会の観衆・ゲート収入は主催者発表で1万2144人・140万ドルとのこと。

■視聴者数
東部時間7月27日午後8時から10時までESPNが生中継した『UFC 240: Holloway vs. Edgar』の前座の平均視聴者数は72万2000人だったとのこと。これはESPNでUFCの中継が始まって以来のナンバーシリーズの前座ではワースト記録。これまでのワーストは『UFC 237: Namajunas vs. Andrade』の前座で平均81万9000人でした。
瞬間最高はアレクシス・デイビス vs. ヴィヴィアニ・アラウージョの試合時で88万3000人だったとのこと。
また「UFC 240」のGoogle検索数は約50万件だったとのこと。大きな大会の時は100万件行くことからPPVの契約数は低迷してると推測されます。

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