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さぁ、柔術をやろう! | ブラジリアン柔術の帯には何色があるの?色によっての違いは? |

「ブラジリアン柔術における帯の色」について

ブラジリアン柔術にも空手や柔道と同じように帯に様々な色があります。

帯の色について

おおまかに言ってしまうと、帯はその人の柔術の「レベル」を表しています。
柔術の「強さ」とはいうよりは、その人の柔術の「習熟度」と表しているといえます。

何色があるの?

ブラジリアン柔術の帯には、白・青・紫・茶・黒の5種類があり、一番下が白帯で、最高位が黒帯となります。また、帯には「ストライプ」という制度があり、帯の先端の黒いタグの部分に、細いテープでラインを巻いていきます。これは帯同様に「レベル」を表しています。ストライプは4本まであり白帯でストライプ4本の場合は、もう少しで青帯という意味となります。つまり、同じ白帯でもストライプがない白帯よりはストライプがある白帯のほうが「熟練度」が高いということとなります。

帯の色が変わる条件とは?

以前の記事にも書かせていただきましたが、ここがブラジリアン柔術の面白いところです。柔道や空手の昇級・昇段審査のような共通の審査があるわけではなく、昇級・昇段の基準は、柔術道場や帯を出す指導者によって決められるのがブラジリアン柔術の特徴です。
つまり、各自の指導者の裁量に委ねられているのです。

基準は様々で、道場によっては「大会の試合結果」によって帯の昇級・昇段が決まる道場もあるようですし、道場で独自の昇級・昇段テストを行っていて、その結果で決める場合もあります。
他にも、試合に出ていなくても、その人の練習状況やスパーリングでの成績をみて、レベルが達していると思えば帯の昇級・昇段を行う柔術道場もあります。

つまり、帯をもらうということは、「その指導者の門下生として◯帯を背負う」ということになりますので、他のスポーツでの昇級・昇段よりも厳しい条件になる言われています。

柔術界での帯昇格の際に行われる風習

柔術での帯の昇級・昇格においては昇格式を行います。
指導者が生徒の帯の昇段者の発表とその理由を簡易に伝えます。

それともう1つ…柔術界の象徴的なイベントがあります。
それが帯叩きです。

帯叩きとは

本場のブラジルで行われていたものが、そのまま日本にも伝わってきたのでしょう。
最近ではやらない柔術道場も増えてきていると言われてますが、まだまだ風習・お祝い・根性だめしの一環として行っている道場もあるようです。

「帯叩き」の歴史は意外と浅く1990年代中頃からだそうです。
ファビオ・グージェウが「あれは1988年に俺の道場で遊びでやったのが始まり」と主張していますが、クリス・ホーターがマチャド道場で始めたという説が有力なようです。

クリスは「あの頃は軍隊帰りだったし、若くてアホだった。だからイジメ儀式みたいなのやって遊んでたんだ。気付いたら儀式が広まり過ぎて、俺の手に負えなくなった」。

もう一人の起源主張者であるグージェウは帯叩きを「インスト人生最大の失敗。何百人の潜在顧客を失っただろう」

と評しています。

「伝統のように見えているが、本当はほんのわずかないたずら心で生まれたものに過ぎないものですね。」でも、この悪しき習慣はきっとこれからも残り続けていくのでしょう。
ただ、みんなお祝いの気持ちで行っているので、もちろん嫌な人に無理やりやるようなことはしませんし、その場合はキチンと断れば大丈夫です。

 

まとめ

たしかに、黒帯を巻いている人が青や茶帯の人にちょくちょく不覚をとってしまうであればあの指導者の弟子は大したことないから、指導者の方の教え方や熟練度も大したことないのでは?と思われてしまう可能性がありますよね。
なので、帯をもらう=あの指導者からもらった帯の人となり、道場を背負うこととなりまるのですね。

場合によっては「自分にはまだ早い」と帯の昇級・昇段を自ら断る人も中にはいるそうです。柔術の道場というのは、私達が思っているよりチームでの仲間意識が強く家族のような繋がりがあるのかもしれませんね。