女子プロ団体スターダムを買収
新日本プロレスの親会社である株式会社ブシロードが、女子プロレス団体スターダムの買収を発表。キックボクシングと女子プロレスの運営を行う。
ブシロードは「昨今の世界的な女子プロレス、女子格闘技人気の高まりの中、当社スポーツ事業のさらなる伸長を目的として、ブシロードファイトにおいて女子プロレス業界で日本トップクラスの規模であるスターダムより女子プロレス事業を譲り受けることといたしました。
スターダム「世界的に女子が大きな位置」
新日本プロレスの親会社、株式会社ブシロードが買収した女子プロレス団体スターダムの新体制会見が東京都内の明治記念館で行われた。
来年4月29日には、大田区総合体育館で「東京シンデレラ」と題した約7年ぶりのビッグマッチも開催。また、BS日テレ、TOKYO MXでレギュラー番組を開始する。
スターダムのロッシー小川社長「スターダムの将来を考えた場合、ブシロード傘下に入ることで発展すると感じました」と譲渡の理由を語った。
ブシロード木谷高明取締役は「世界的にプロレスのみならず、格闘技、他のスポーツでも女子が大きな位置を占めている。新日本プロレスは海外で興行をすると、なぜ女子の試合が1試合もはいっていないのかと言われる。その中で、なにもやらないでいいのかと思った」と女子プロレスに注目した理由を語り、1年ほど前から国内の団体をリサーチし、選手層が若く、伸びしろのあるスターダムとの契約に至った。
新日本プロレスと現時点で「まざることはない」。
東京ドーム大会など大きな大会で女子の試合をやる可能性はあるとしたが、「現場の意向を尊重する。また、今日の発表を受けて、ファンのリアクションを見てから考える」とした。
現在スターダムの年間売り上げは約2億円。木谷氏は新日本の例をあげ、「この2年間が勝負。まず3倍の6億にし、3年で5倍の10億を目指したい」と強気の売り上げ目標を示した。
スターダム電撃移籍のジュリア
電撃加入が問題となっている元アイスリボンのジュリアについても言及があった。
ジュリアは自身のツイッターで13日付でのアイスリボン退団を報告。午後にはスターダム後楽園大会に現れ、リング上で入団を表明した。だが、アイスリボン側とはまだ契約終了の手続きが済んでいなかった。
スターダムのロッシー小川社長(14日に)リングに上げて騒がせてしまったことは申し訳ない」と謝罪した上で、「ジュリアは(直前の)12、13日にいきなり退団を申し出たとされているが、実は先月末に退団したいと意思表示していた」と明かした。
ブシロードの木谷高明取締役は、「やっぱり昭和っぽさが残っている。そういうのも含めてきちんとやっていく。ツイッターとか見ていると『木谷がやらせた』というのもあるが、大事な会見の前にそんなもめごと起こすはずないじゃないですか。もう平成も終わってるんですから」「私も含めて、小川さんと一緒に先方(アイスリボン)にコンタクトを取り、経緯を説明したい。ある程度筋を通す」と円満解決に向け、動くとした。