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ラグビーW杯 | ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ続投が白紙に

ジョセフHC続投が白紙に

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で日本を初のベスト8に導いたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)の続投が白紙寸前に至っていることが21日、複数の関係者への取材で分かった。

W杯での戦いから一夜明け、既定路線とみられていたジョセフHCの続投に暗雲がたれ込めていることが明らかになった。関係者によると、W杯での日本代表の活躍から、ジョセフHCのもとには海外クラブなどからの接触が相次いでいるが、日本協会からの正式な続投要請はなし。指揮官サイドも協会の対応に不信感を抱いており、最悪の場合、交渉を打ち切る可能性も浮上しているという。

「ONE TEAM」の合言葉のもと、一体感のあるチーム作り

ジョセフHCは、今夏のパシフィック・ネーションズ杯でチームを5年ぶりの優勝に導くなど、「ONE TEAM」の合言葉のもと、一体感のあるチーム作りを進めてきた。強化のトップを務める藤井雄一郎強化委員長(50)は、W杯開幕前からその手腕を高く評価。協会としても水面下で大会後の契約延長の方針を固め、ジョセフHCも続投に前向きな意向を示したことから、条件面などの詳細を詰めていくとしていた。

W杯では1次リーグで強豪アイルランド、スコットランドを撃破。2戦目のアイルランド戦後には、清宮克幸副会長(52)が「(ジョセフHCの)他に選択肢はない」と続投を支持し、決勝トーナメント進出を決めた直後の今月16日の理事会後には、森重隆会長(67)も「ジェイミーじゃなきゃおかしい。早急に決まると思う」としていた。

歴史を塗り替えた指揮官の流出

だが、その理事会では、次期HCを決める選考委員会の立ち上げを決定。岩渕健輔専務理事(43)が、強化委員会から若干名の候補者が記されたリストが提出されたと説明し、優先順位を決めて選考を進める考えを示すなど、交渉の遅れとともに、協会内の足並みがそろっていないことが露見した。

12月末で契約満了となるジョセフHCの去就は、長谷川慎スクラムコーチや、防御を担当するスコット・ハンセン・コーチら、現体制を支えたスタッフ陣の処遇にも大きな影響を与える。同HCの日本への愛情は深く、市場価値が急激に高まっている背景もあるが、進化を続ける日本代表の強化に大きなやりがいを感じているという。歴史を塗り替えた指揮官の流出を避けるためには、協会のスピード感のある対応が求められる。

まとめ

日本のことを理解してくれている、あんないいコーチを手放すなんてもってのほか。