女子中学生2人に個室を与え、外出自由・スマホ自由。食事3食付きで勉強させていた
中学生を誘拐し約2カ月にわたって借家に住まわせたとして、埼玉県警は28日までに、同県本庄市東台5、不動産業、阪上裕明容疑者(37)を未成年者誘拐の疑いで再逮捕した。同じ借家にさいたま市の女子中学生も約1カ月間住まわせたとして、県警は10月に阪上容疑者を逮捕していた。
再逮捕容疑はツイッターに「家出したい」と投稿した兵庫県の女子中学生を「埼玉においで、勉強するなら養ってあげる」と誘い出し、8月下旬~10月下旬、自身が管理する本庄市内の借家に住まわせた疑い。県警によると「将来、仕事を手伝わせるつもりだった」と容疑を認めている。
9月中旬にさいたま市の女子中学生が帰宅しないと通報があり、県警が10月末、借家で暮らしていたこの中学生を保護。阪上容疑者を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。その際、借家で兵庫県の女子中学生も見つかり、詳しい経緯を調べていた。
2人はそれぞれ個室を与えられ、外出は自由だった。食事は1日3食、入浴や携帯電話の使用も制限されていなかった。阪上容疑者は、学校の科目のほか不動産業の勉強をさせており、2人は保護された際、勉強中だった。兵庫県の中学生は親に安否を知らせる手紙を出していたという。
埼玉 女子中学生誘拐事件、「助けなければ別の被害に・・・」
ツイッター上に“家出したい”と投稿した女子中学生を誘拐した疑いで、埼玉県の不動産業の男が逮捕された事件。男が「自分が助けなければ別の被害に遭っていた」という趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。
この事件は、埼玉県本庄市の不動産業、阪上裕明容疑者(37)が兵庫県の女子中学生をおよそ2か月にわたり、自身が管理する借家に住まわせ、誘拐したとして逮捕されたものです。
阪上容疑者は「将来、自分の経営する会社の従業員にしたかった」と供述していますが、その後の捜査関係者への取材で、「自分が助けなければ別の被害に遭っていた」という趣旨の供述をしていることが分かりました。
阪上容疑者は、さいたま市の別の女子中学生を1か月余り借家に住まわせたとして先月にも逮捕されていて、警察は詳しい動機を調べています。