ボクシング世界王者 メイウェザー氏が死去
ボクシングのメイウェザー・プロモーションズは17日(日本時間18日)、元世界2階級王者のロジャー・メイウェザー氏が死去したと発表した。58歳。
元世界5階級王者のフロイド・メイウェザー氏の叔父にあたり、現役引退後はフロイド氏のトレーナーとしても有名だった。
米国ミシガン州グランドラピッズ出身のロジャー氏は81年7月にプロデビュー。83年1月にWBA世界スーパーフェザー級王者サムエル・セラノ(プエルトリコ)を8回TKOで破り、無敗で世界王者となった。3度目の防衛戦でプロ初黒星を喫し、王座陥落したが、87年11月にはレネ・アルレドンド(メキシコ)を6回TKOで破り、WBC世界スーパーライト級王座を獲得。2階級制覇を達成した。
99年に現役引退。引退後は、兄で元世界ランカーのフロイド・メイウェザー・シニア氏の息子であるフロイド・メイウェザー・ジュニアのトレーナーを務め、自身を超える天才王者に育てた。
通算戦績は72戦59勝(35KO)13敗。
声明発表「我々にとって堪え難い喪失」
ボクシングの元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)の叔父で、トレーナーも務めた元2階級世界王者のロジャー・メイウェザー氏が17日(日本時間18日)に死去したことがわかった。享年58歳。元パートナーのジョシ・ハリスさんが11日に車中で遺体で発見されたばかりのメイウェザーは新たな悲痛な状況に直面している。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
ロジャー氏は現役時代、18年間のキャリアで、2階級制覇を果たした後、現役引退後もトレーナーとして活躍。兄に当たるメイウェザーの父、シニア氏とともに、「マネー」の異名で知られる50戦無敗王者の甥を指導したことで、名トレーナーとしても名を馳せていた。
長きに渡り、糖尿病を患っていたというロジャー氏について、記事では「彼はボクシング界で最も有名な一族の1人で、スーパースター、フロイド・メイウェザーの叔父として、キャリアの長きに渡り指導した」と功績を紹介している。
3人の子供をもうけていた、かつての内縁の妻、ハリスさんを喪ったばかりのメイウェザーにとってはまたしても悲痛な事態に。
「叔父は私の人生において、リング内外で最も重要な存在の1人だった。ロジャーはボクシング界の偉大なチャンピオンで、最高のトレーナーの1人だった。不運なことに彼の健康状態は悪化していたので、ここで永眠することになりました」と声明を発表。そして、「我々にとって堪え難い喪失」とロジャー氏の死を嘆いていた。
メイウェザーは「叔父は私にとってリングの中でも外でも最も重要な人物の一人だった。」
メイウェザーは「叔父は私にとってリングの中でも外でも最も重要な人物の一人だった。ロジャーは偉大なチャンピオンで、ボクシング界のベスト・トレーナーの一人だった。不幸にもここ数年は健康を害し、いま安らかに眠ることができた。私たちにとっては大きな喪失だ」との声明を発表した。
フリオセサール・チャベス氏のコメント
89年3月にロジャー氏から王座を奪った元世界4階級王者のフリオセサール・チャベス氏はツイッターを更新。
31年前の試合の写真を掲載し、「戦友、偉大な友、指導者…ボクシング界の偉人を失ったことが残念です。私の心にはいつもいます」と追悼した。