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北朝鮮「コロナ感染で部隊が壊滅」

北朝鮮「コロナ感染で部隊が壊滅」

北朝鮮の北部、中国との国境を守る国境警備隊で高熱と咳の症状を見せ、病院に搬送される下士官、兵士が急増している。

市民の間では「新型コロナウイルスの感染が拡大しているのではないか」との疑惑が持ち上がっているが、当局はかん口令を敷いて、事態の隠蔽を図っている。

最近連絡の取れた金正淑郡の情報筋によると、先月20日ごろに郡内の上台里(サンデリ)に駐屯する第1連隊の第5中隊の士官長(下士官の中で最上級の階級)が、ひどい頭痛、咳、喀血の症状で、金正淑郡人民病院に緊急搬送された。

しばらくして、第1小隊の小隊長と3人の分隊長にも同様の症状が現れ、恵山市の蓮峯洞(リョンボンドン)にある旅団病院に搬送された。また、士官長もこの病院に移された。

続いて、第1連隊の他の中隊の士官長の間にも高熱と咳の症状が現れ、旅団病院に入院したが、それ以降は感染がさらに広がったようで高熱患者が多発し、今月11日の時点で、勤務組織の編成すらできない状態に陥った。

「感染が広がるきっかけとなった第5中隊には指揮官と兵士合わせて32人が配属されているが、高熱と咳の症状が現れている者が20人に達し、ほぼ壊滅状態となったた」

高熱と咳の患者は「新型インフルエンザ患者」に分類され、中国製の正痛片が処方されている。中国の製薬会社の取扱説明書を見ると、この薬の成分はアスピリン、アセトアミノフェン、カフェインで、ごく一般的な解熱鎮痛剤だ。しかし、北朝鮮国民の間では新型コロナウイルスの治療薬として知られている。そのことから、市民の間では「新型インフル患者は新型コロナウイルスの感染者ではないか」という疑惑が高まっているという。

しかし、旅団本部の中ではかん口令が敷かれているようで、「コロナという言葉は絶対に言わせない」状況だ。