「テラスハウス」に出演中の木村花さんが急死
恋愛リアリティショー『テラスハウス』最新シーズン「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」に出演中だったプロレスラー・木村花さん(享年22)が、23日に亡くなったことがわかった。ネット上で木村さんへ心ないコメントを寄せていた人たちが次々とアカウントを削除している。
木村花さん、誹謗中傷に苦悩
同日のInstagramのストーリーズで木村さんは「さようなら。」という言葉を投稿。ネット上には心配する声が多数書き込まれていた。
木村さんは「テラスハウス」にて、自身のプロレスの衣装を誤って洗濯されてしまったことでメンバーと衝突。この“コスチューム事件”をきかっけに批判の声が増加し、SNSなどでは誹謗中傷に苦しむ胸の内を発信していた。木村さんの死去後、こうした“アンチ”アカウントは次々と削除されている。
木村花氏のツイッター
「コスチューム事件」でネットから激しい中傷を受けていた。
花さんは「命より大事」なプロレス用のコスチュームを洗濯機に入れていたところ、同居するコメディアン志望の小林快氏が自分の洗濯物と一緒に洗濯・乾燥。コスチュームは小学生の水着のように縮んでしまった。
花さんは涙を流し、他の同居人はなぐさめるのだが、東京ドームのリングにもあがったそのコスチュームへの思いは相当なもので、その分、悲しみは深くなる。
この事件には“前段”がある。花さんと快氏は、他のメンバーと京都へダブルデートに出かけていた。花さんとしては快氏のことが気になる存在ではあったが、京都での彼の言動に不信感を大いに募らせることになった。
そういった流れの中でコスチューム事件が起こったわけで、積もり積もった不平不満が一気に噴出することになってしまった。
《限界だよ 京都の時からさ》
《自分のことしか考えて行動してないじゃん》
《あんたのせいだよ》
《死ぬほど痛い思いして血流して骨折って頑張ってお金稼いでる人の気持ちなんてわかんないよね》
《一緒に住んでる人を笑顔にできないやつがさ、これから先さ、何百人何千人の前でさ、人のこと笑顔にできるわけないじゃん。ナメんのもいい加減にしろよ》
これに対し、ネットのでの花さんへの誹謗中傷が続いた。
「あの口の利き方はないよね」
「花さんのことはテラスハウスファンは全員嫌い」
「テラハ史上一番最低なメンバー」
「早く消えろ」
見た目や人格そのものへの攻撃が止むことはなかった。
花さんはSNSに、
《死ね、気持ち悪い、消えろ、今までずっと私が1番私に思ってました。お母さん産んでくれてありがとう。愛されたかった人生でした。側で支えてくれたみんなありがとう。大好きです。》
《そうだよね。顔も中身もブスでごめんね。消えれるもんなら早く消えたいよ》
《愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね。》
番組側にも責任が…
番組の公式YouTubeでは、このコスチューム問題を取り上げた動画を3本投下していて、収まりつつあった問題をあおったと指摘する声も。
スターダム発表全文
【訃報】木村花逝去に関するお知らせ
当社所属選手 木村花選手が本日5月23日逝去いたしました。
突然のことでファンの皆様、関係者の皆様には深いご心配と、哀しみとなり、大変申し訳ございません。
詳細につきましては、いまだ把握出来ていない部分もあり、引き続き関係者間の調査に協力してまいります。
木村花選手のご冥福を深くお祈り申し上げます。
今後につきましてはご親族と相談の上、お知らせいたします。また他の所属選手の心のケアにも努めてまいります。
以上。
いいねしたあとに自殺に至った模様
誹謗中傷していたアンチが次々とアカウント削除
レスラーたち憤り
カイリ・セイン「間に合いませんでした」
「WWE」に所属するカイリ・セイン(31)は、自身のツイッターを更新し「花ちゃん。かけがえのない大切な仲間を失いました。心にぽっかりと穴があき、この現実を受け入れることが今は難しいです」
花ちゃん。
かけがえのない大切な仲間を失いました。
心にぽっかりと穴があき、この現実を受け入れることが今は難しいです。— KAIRI SANE (@KairiSaneWWE) May 23, 2020
紫雷イオ
「これ以上に悲しいことはない。いまも信じられないし、まだ受け止められないです」
「今となっては、彼女が苦しむ理由も相談も、誰もきいてあげられない。自分を愛してくれてる人のために生きてほしかった。せめて今度こそ、彼女を愛してくれる人の想いが届いていてほしい。どうか、どうか安らかに。」
朱崇花
「ごめんなさい救えなかった。4日前電話一本しておけば何か変わったのかな。花、なんで死を選ぶの」
「今日、私の大親友の木村花が亡くなってしまいました。ずっとタッグを組んでいて、彼女がデビューしたばかりの頃にデビュー興行にも呼んでもらいました。そこからずっと付き合いも続いていて、プロレス界で唯一と言っても過言ではないぐらい親しい友達でした。あまりにも早すぎるお別れとなってしまいました」
「正直、試合をするまでは花のことが頭から離れなくて、今後のプロレスについても考えてしまう1日でした。今日、試合をしてみて、ずっと花への思いもあるけど、やっぱりプロレスが好きだなと私個人的に思いました。きっと花もプロレスが大好きで、もっともっとプロレスをしたかったと思うけど、ちょっと間違った選択を選んでしまったよね…」
「FloUrishとして活動できる日を本当に本当に心待ちにしてたけどそれが叶うことが無くなってしまいました。だけど花は私の中で生き続けますし、『FloUrish forever』という言葉を天国で忘れずにいてくれたら私も前を向いてプロレスを頑張れます。どうか安らかに天国でもあの素敵な笑顔たくさん見せてください。本当に大好きでした
スターダムの林下詩美
「ちょっとしたコメント、軽い気持ちで言った言葉じゃないんだよ。沢山の心無い言葉を目にする本人の辛さは計り知れないし、真っ直ぐな人だから誰よりも言葉を重く受け止めちゃうんだよ。度が過ぎた言葉を投げつけてた人はこれで満足なの?言葉は自由だけどさ もう少し考えようよ」
元スターダムの星輝ありさ
「今までごめんね。ありがとう。生きてね。がほとんど会話しない私に来た最後の言葉だった。謝るならちゃんと直接言ってほしかった。ありがとうも直接言ってもらいたかった。私はあなたこそ生きたほうがいいよと返したけどもう既読付くことはない。でも本当に気持ちは分かるんだ。死ぬという覚悟が決まると怖くなくなるものだよ。やった側の人間は『ちょっと』かもしれないけど、やられた側の感覚は『もの凄く』だからね。生きてる意味も分からなくなる。自分がやったことは大きく自分に返ってくる。この件も含めて本当に相手への言動や行動をまじで改めて欲しい。全部狂ってる」。
マーベラスの長与千種
「SNS書き込みは言葉で人を殺める事が出来るツールではないはず。顔隠し言論の自由として狂気のナイフを振り飾した奴って絶対的に人事にするはず。言っておく!! これからの選手、これからのプロレスラーだった。悪役を演じただけ。本当の彼女は礼儀も優しさも兼ね備えた後輩でプロレスラーだったから」
「いまいちどだけ。殺め言霊の主人公の方々様へ 消すくらいなら 書くな 知らぬ存ぜぬは するな。これは歴とした事件です。ツイッターが悪いのではない。道徳心無き言霊の綴りで追い込んだ主人公の問題 逃げても 真実に時効無くついて回るはず。皆悲しんで心の憤りしかないんだよ!」。
「言葉は時に鋭利過ぎるナイフに」
「言葉は時に鋭利過ぎるナイフになって人の心の奥深くを無残に切り裂き荒らす」「SNSって顔出さずの便利な世の中になったツール。便利なツールは何でもオッケーなの?」
WWEの中邑真輔
「狂ってる」。
狂ってる
— Shinsuke Nakamura (@ShinsukeN) May 23, 2020
ロッシー小川氏
「木村花が永眠しました。花は勝ち気そうで実はナイーブな女の子でした。きっともっともっとプロレスがやりたかっただろう」
芸能界からも憤り
安田大サーカス クロちゃん
もう会えなくなるなんて。
木村花さんが22歳という若さで亡くなるなんて。
ジムで一緒にトレーニングしてた花ちゃんが夢だったプロレスラーになり活躍してるのを良かったな、凄いなーって思ってたのに。
早すぎるよ、トップレスラーになるの楽しみにしてたのに。
もう会えなくなるなんて。御冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/7b8fgMeZkJ
— 安田大サーカス クロちゃん (@kurochan96wawa) May 23, 2020
元ZOZOの前澤友作氏もコメント「遠慮なく被害届けを出す」
「SNSでの行き過ぎた誹謗中傷行為には厳罰を。被害者のアクションが全体の抑止力になる。僕もスルーせずにこれからは遠慮なく被害届けを出す」などと記しています。
まだ22歳。。。悲しすぎる🙏
SNSでの行き過ぎた誹謗中傷行為には厳罰を。スルースキルとか言ってる場合じゃない。被害受けた人はスルーせずに被害届けを。被害者のアクションが全体の抑止力になる。僕もスルーせずにこれからは遠慮なく被害届けを出す。
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) May 23, 2020
海外からもでも人気の番組で、アメリカのTwitterトレンド1位は「#RIPHanaKimura」
テラスハウスは日本以外でも人気の番組で、また、プロレスラーとして木村さんは海外でも知られていた。23日午後3時前の時点でアメリカのTwitterのトレンド1位は「#RIPHanaKimura」となっている。