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愛知県豊橋市で狂犬病が発生

愛知県豊橋市で狂犬病が発生 国内発症例は14年ぶり

愛知県豊橋市は22日、フィリピンから来日した人の狂犬病発症を確認したと発表した。来日前に同国で感染したとみられる。日本国内で人が狂犬病を発症したのは2006年以来、14年ぶり。

市によると、発症者は今年2月、就労のためフィリピンから来日した。経過や検査結果から、昨年9月ごろ同国で感染したとみられる。

今月19日に医療機関から保健所へ疑い例の報告があり、国立感染症研究所で検体を遺伝子検査した結果、22日に感染が確認された。

厚生労働省によると、狂犬病は現在、国内では発生しておらず、国内感染は1950年代が最後。06年には横浜市と京都市の男性2人が、フィリピンで犬にかまれて感染し、帰国後に発症して死亡した。

狂犬病

狂犬病は、犬あるいは動物だけの病気ではなく、人を含めた全ての哺乳類が感染し、発病すると治療方法がなく、悲惨な神経症状を示してほぼ100%死亡する極めて危険なウイルス性の人獣共通感染症です。

中国における狂犬病の状況

「2005年の中国における伝染病の発症者、死亡者数」によると、死亡者の1位は結核、2位は狂犬病、3位はエイズで、このうち狂犬病による死亡者は約2,500人で、伝染病による死亡者の20%を占めています。