トフィック・ムサエフが軍服姿で「解放に向かっている」
アゼルバイジャンとアルメニアが係争地のナゴルノカラバフを巡り、先月、RIZINライト級王者トフィック・ムサエフがアゼルバイジャン軍に入隊。
地元テレビ局のインタビュー映像をムサエフが自身のツイッターにアップ
複数の現地人がアップしたテレビインタビュー映像をまとめると、ムサエフは「私は自分の国が好きなので戦うことにした。アルメニアは我々の土地を支配している。神はちゃんと見ている。その支配から解放に向かっている」と答えている。
ツイッターのテキストで書かれたムサエフのメッセージでは「私は安全だ。早かれ遅かれ、あなた方一人一人に会えることを願っている」と綴っている。
激化し、多くの死者も出しているこの戦闘に、米仏露は停戦に向け動き出した。しかしアゼルバイジャン側はこの地をアルメニアの実効支配から「解放」するまで停戦に応じない方針で、アルメニア側は徹底抗戦の構えだ。
10月8日にはジュネーブにて米仏露による停戦の対応を協議され、アゼルバイジャンのバイラモフ外相も出席するという。ムサエフの発言通り解放に向かうのか。解放でなくとも停戦となるのか。ムサエフは自国の軍服姿だが、どちらにしろ戦争が終わることを願っていることには変わりはない。国内外の格闘技ファンからは無事を祈り、戦場ではなく、リングで戦う姿をと、SNS等でコメントが並んでいる。
I am safe guys! Hope sooner or later to meet each one of you!#StopArmenianAggression#StopArmenianOccupation #KarabakhisAzerbaijan #justiceforAzerbaijan much love ❤️ ❤️ ❤️ pic.twitter.com/e2yRib0Rt6
— Tofiq Musayev (@tofiq_mma) October 3, 2020
アゼルバイジャンの紛争へ徴兵
RIZINライト級王者トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)のコーチであるルスラン・エフェンディエフは、自身のSNSで「ムサエフがアゼルバイジャン国軍に招集された」と報告した。また、ロシアメディア「SPORTS.ru」でも本日29日夕方(日本時間)にムサエフがアゼルバイジャン軍に加わったと報じている。
コーチのルスランはSNSで、ムサエフと肩を組んだツーショット写真を投稿し「本日、トフィック・ムサエフは私達の祖国を守るために、武装した軍隊から招集を受けた」と記した。
またチーム・メイトで今年2月のRIZINに初参戦したヴガール・ケラモフについては今のところ、言及されていない。
SNSでは日本のファンも「ムサエフ、無事に帰ってきてくれ」「本当にムサエフが心配」とアゼルバイジャンのRIZIN王者の身を案じる声が多く上がっている。
ムサエフはRIZINでの試合勝利後には、常にアゼルバイジャンの旗を背負い、国名を絶叫するほどの愛国者。またムサエフはRIZINの王座を獲得し、アゼルバイジャンでは国民的英雄と言ってよい存在となった。