京口紘人の年内防衛戦の開催を断念
WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人が年内の防衛戦開催断念を表明した。
大阪で同級10位タノンサック・シムシーの挑戦を受ける予定だったが、王者本人を含む陣営に新型コロナウイルス感染の陽性反応が判明。試合は急きょ中止となった。
京口自身も体調を崩して、先月18日から1週間練習を休んだ
興行主のワタナベジムはタノンサック戦の年内実現を目指し、今月下旬に大阪で会場も押さえていた。しかし、大阪など都市で新型コロナウイルス感染が広がり、日本ボクシングコミッション(JBC)も感染拡大防止へ新たなガイドラインを設けるなどする状況。また京口自身も体調を崩して、先月18日から1週間練習を休んだという。あらゆる状況を鑑みて、開催は断念せざるをえなかった。
ワタナベジム関係者によると、タノンサック陣営にはすでにキャンセル料と経費を払い、両陣営間で取り決めをかわしたのち、近日中にタイへ帰国の予定。王者の今後の見通しはすべて白紙となっている。
京口紘人の防衛戦中止が正式決定
ボクシングWBA世界ライトフライ級王者京口紘人が、3度目の防衛戦の中止が正式決定した。
選手、観戦者、スタッフ関係者などを守るため、12月に世界タイトルマッチを再設定することを断念
前日計量時に行われたPCR検査で京口、チーフセコンドが陽性判定が出たため、急きょ中止に。その後、12月中に挑戦者となっていた同級10位タノンサック・シムシー(タイ)との仕切り直しの世界戦を組む計画を進め、ワタナベジムも12月下旬、大阪府内の体育館、十分に隔離可能な施設などを用意していた。
しかし11月中旬以降、新型コロナウイルス感染が都市部を中心に拡大している中、日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会が新たなガイドラインを設定したことなどを踏まえ「選手、観戦者、スタッフ関係者などを守るため、12月に世界タイトルマッチを再設定することを断念せざるを得ないと判断しました」という。
既に試合キャンセル料と経費を支払いし、今後については、両者間で取り決めを交わした上で、タイに帰国してもらう予定
また10月にタイから来日し、隔離生活を乗り越えて準備していたタノンサック・シムシー本人、セコンド陣、同陣営をサポートしていたグリーンツダジムの本石昌也会長には向け「ご心労ご苦労をおかけしたことをおわび申し伝えております」と謝罪。既に試合キャンセル料と経費を支払いし、今後については、両者間で取り決めを交わした上で、タイに帰国してもらう予定だという。
また隔離生活を終え、11月16日から練習を再開した京口自身の体調も回復せず、同18日から1週間程度、練習を休む状況になっていたことも報告されていた。