“泥酔騒動”拳四朗は3カ月資格停に罰金300万円
泥酔不祥事を起こしたWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28)=BMB=にライセンス停止3カ月(12月1日より)、制裁金300万円、6カ月の間に通算48時間以上200時間以内の社会貢献活動を義務づける処分を通達した。
JBCは処分の理由を「同選手は、7月19日に飲酒後、酩酊状態となり、マンション敷地内に無断で侵入し他人の車を傷つけた。このことはプロスポーツとしてのプロボクシングの社会的信用を著しく毀損する行為である。また現役の世界チャンピオンとしてボクシング界を代表する立場にあり、かつ他の選手への模範になるべき存在であるにもかかわらず、飲酒、酩酊し迷惑行為に及んだことの責任は重い」としている。
「お酒は自分の体に合わないと思ったのでやめました」
拳四朗の不祥事は11月に発覚。被害者とは11月25日に示談が成立している。これを受けて取材に応じた拳四朗は処分を受け入れ、「お酒は自分の体に合わないと思ったのでやめました」など反省し「たくさんの方にご迷惑をお掛けし、大変申し訳なく思っています」と改めて謝罪。「処分を真摯に受け止めたい。自分自身を見つめ直して、一つずつ信頼を取り戻したい。そして品格のある人になりたいと思いました」
報道内容については「示談も終えているので、すべてを話せる訳ではないけど、事実の部分とそうでない部分はある」と話すにとどめたが、計画されていた世界戦が白紙となったことを深く反省している様子で、「準備してくれた関係者の方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」。対戦予定だった久田哲也(36=ハラダ)に対しても「準備をしていただいていたので、本当に申し訳なく思っています」と謝罪の言葉を重ねた。
拳四朗の“泥酔騒動”とは
飲酒後にマンションの敷地内に無断で侵入し、他人の車に傷をつけたという。車の所有者には謝罪の上、すでに示談が成立しているという。 寺地によると、同日は友人と会い、「羽目を外して飲み過ぎて酩酊(めいてい)状態になった」という。「4カ月後に警察に呼ばれ、『マンションの敷地内に入ったか?』『そのマンションの駐車場にある自家用車の片側を、棒状のようなもので傷つけたか?』と聞かれた」と話した。酩酊して車を傷つけた記憶はなかったが、状況から行為を認めたという。