五味隆典 VS 皇治戦のルールが決定「12オンス、体重制約なし」
『Yogibo presents RIZIN.26』にて、元PRIDEライト級王者・五味隆典のRIZINスタンディングバウト特別ルール・スペシャルエキシビションマッチのルールが決まった。
ルールはパンチのみ、バックハンドブローあり、両者素足。3分3R判定なしでKO、TKO決着はあり。
那須川天心vsフロイド・メイウェザーと同じく試合結果は両者の公式レコードには反映されないという意味でのエキシビションマッチだ。
五味は75kgまで落とすとしているが皇治は通常65kgで試合をしており、契約体重とグローブハンデのある・なしは後日調整となっていた。
五味隆典「ケンカにルールはいらないね」
五味が自身のSNSにて「大晦日の試合ルールは榊原さんがやっと動いてくれて両者同じサイズのグローブで12オンス体重制約なしになりました!」と発表。
さらに五味は「ケンカにルールはいらないね」と炎の絵文字と投稿。皇治の記者会見での度重なる挑発に“火の玉ボーイ”に火が付いたようだ。
皇治は「自分はこう思っとるよ。後はリングの上で殴り合ったらええだけ。レジェンドさん宜しくお願い致します」と、もう多くは語らないとしている。
五味隆典「コロナの中でもお客さんを少しでも喜ばせるということで出場することにしました」
皇治は「ちょっと決まるのが遅かったですね。でも挑戦したいってずっと言っていたので、PRIDEを盛り上げた、一時代を築いた五味ちゃんと決まって嬉しいですね」とコメント。五味は「なんつったらいいのかな…こういったコロナの中で今できる範囲のことをやるってことで。エキシビションなんですよ。40代でできる最高の動きと、若い子に混ざって汗をかけるということで、若い子の邪魔にならないようにやろうと思う。勝負論とかほとんどないけれど、コロナの中でもお客さんを少しでも喜ばせるということで出場することにしました」と話した。
皇治「凄かったですよね、昔は。でも今も現役と聞いて。俺も全力で倒しに行こうと思っています」
皇治は五味の印象を聞かれると「凄かったですよね、昔は。でも今も現役と聞いて。でも今は元気もないみたいだし。昔は火の玉ボーイやったかもしれないけれど、今は金玉ボーイやと思うので、ボーイというのもおかしいので金玉おじさんやと思って。金玉おじさんが大晦日は倒さないとって言っていたので、俺も全力で倒しに行こうと思っています」と、いきなりの挑発。
五味はそれに表情も変えることなく「天心と武尊選手との試合しか見てないけれど、いつも激闘って感じで頑張っていますよね。そんな感じです」と淡々と答える。
皇治「俺はマジでぶっ倒しに行きますよ」
「勝負論とかほとんどないけれど」との五味の発言に皇治は「勝負論がないというか、何kg差があるか分からないけれどそういうところに挑戦していって。今の世の中、元気のない時代なので、こういうパンチもあって結果も残してきた偉大な人に挑んでいく勇気をみんなに見せたいですし、俺はマジでぶっ倒しに行きますよ。全然、エキシビションと言うか判定決着もつけてもらっていいですし、自分はほんまにぶん殴りに行くのでその姿を見てもらったら嬉しいですね」と、倒しに行くと宣言。
五味「異種格闘技という位置づけで思ってます」
五味も「全力でやり合うのはもちろんなんですけれど、まあ、終ってからでもいいんじゃないですか、そういうことは。公式戦と言うよりは異種格闘技という位置づけで。そういう感じで捉えています」と全力で行くと明言した。
皇治は「自分は判定つけてもいいと思いますよ。でも五味ちゃんが言っていたように大晦日に判定はいらんと思うので、自分もぶっ倒れる気とぶっ倒す気で行くので。ルールは自分の得意なキックを蹴らず、MMA選手をバカにしているわけじゃないので自分がMMAをしたところでそれこそ勝負論がないと思うので。お互いの得意なことを抜いて大晦日らしく殴り合うのは分かりやすくていいんかなと思っています」と話す。
五味が「体重差があるので僕は彼がヘッドギアをしてもいいと思います。ワンサイズ違うグローブで。やっぱり後で何を言われても嫌ですし、体格差が違うわけですから」と言うと、皇治は「ちょっと甘えてカッコいいヘルメットみたいなヘッドギアを用意してもええですか」とすかさず返す。五味は「どうぞ、どうぞ」と答えると会場にはピリついた空気が漂った。
佐々木憂流迦がどうしても来てくれって、どうしても見せたいシーンがあるんだって
「総合はもう十分やったんでね。膝も怖いですしね。総合ほどしんどいスポーツはないと思うんですよ。若くないと総合はできないと思うので。だからね、今回もまずさいたまスーパーアリーナに行く予定がなかったんですよ。家でワンちゃんたちといろいろなテレビを見ようかなと思っていたんです。
そうしたら(佐々木)憂流迦がどうしても来てくれって、どうしても見せたいシーンがあるんだって言うからセコンドでしょうがなく行くよ、と。でもセコンドで行くんだったら、どうせなら俺もグラップリングかなんかのエキシビションやりてえなって思うじゃないですか。でも試合数が多いのでね。17試合とかありますよね。じゃあそういう時間もないかって思っていたんですけれど。
五味「来年にはメイウェザーも来ますし、何かチャンスがあればって希望は持ってトレーニングしています」
そうしたらボクシングのスタイルに近いお話が来たので。ボクシングスタイルの試合もやってみたかったんですよね。やっぱり来年にはメイウェザーも来ますし、何かチャンスがあればって希望は持ってトレーニングしていますから。
ボクシングにも転向しようかと思った
ボクシングにも転向しようかと思ったことがあるんですよ。30いくつかの時に。それで会長に相談したら『お前はもうライセンスとれないよ』って。俺はもう35歳を超えていたんですよね、その時(笑)。なので大好きなボクシングだったのでそういったもので動いてみて、いかにメイウェザーが凄いかってことも分かるでしょうし、やってみたかったことなので、普通の総合とは違うことでまたお客さんに喜んでもらえればと思いますね」
五味の想いに対し、皇治は「五味ちゃん、酔っ払っているのかなって思って。いつまで話が続くのかなって思ったけれど」と茶化したが、「まあ、大晦日らしく殴り合ったらいいんじゃないですか。けっこうやる気満々ですよ。体重とか関係ないので。レジェンドに向かっていけるのは嬉しいですよね」と、五味戦に闘志を燃やしていると話した。
数々の挑発に対し、五味は何とも思わないのかと聞かれると「そうね(笑)。そのエネルギーを試合に出そう、ね」と大人の態度を示した。