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紀州のドン・ファンこと野崎幸助の殺人容疑で元妻の須藤早貴容疑者を逮捕 | 多量の覚醒剤摂取させた可能性 | 須藤早貴容疑者は「覚醒剤」「完全犯罪」などで検索していた | 家政婦が証言「しょっちゅうもめていた」 | 須藤容疑者は「通夜でもイヤホン、スマホ」

紀州のドン・ファン”不審死で元妻を殺人容疑で逮捕

平成30年5月、和歌山県田辺市の資産家で“紀州のドン・ファン”とも呼ばれた会社社長の野崎幸助さんが急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、元妻で、東京都内に住む須藤早貴容疑者を殺人の疑いで逮捕したことがわかりました。

多量の覚醒剤摂取させた可能性

逮捕容疑は野崎さん宅で、殺意を持って致死量の覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒で死亡させた疑い。

当日の夕食時、須藤容疑者が野崎さんと2人になっていた。覚醒剤は容疑者が自ら入手したとみている。捜査関係者によると、事件前にインターネットで覚醒剤について調べていた。野崎さんの遺体に注射の痕跡はなかった。

県警は、野崎さんが飼い犬の葬儀に参加する予定だったことから「自殺を疑う事実はない」と判断。

解剖では遺体から致死量の0・5~1グラムを超える覚醒剤成分が検出され、容疑者宅を家宅捜索。

防犯カメラの映像から何者かが外部から侵入した可能性は低いとみていた。

県警は、共犯者の有無については「今後の捜査で明らかにする」とした。

須藤早貴容疑者は「覚醒剤」「完全犯罪」などで検索していた

捜査関係者によりますと、須藤容疑者がインターネットで「覚醒剤」や「完全犯罪」などの情報を検索していたことや、覚醒剤の密売人と接触したとみられるなどの状況証拠を積み上げ、逮捕に至ったということです。

警察は須藤容疑者の認否を明らかにしておらず、13億円以上とされる野崎さんの遺産目当てという見方についても、「その可能性もあるが、確定的なことは言えない」としています。

家政婦が証言「しょっちゅうもめていた」

野崎さんの家政婦として長年働いていた女性によると、2人の間で話が盛り上がる様子もなかったという。女性は「しょっちゅうもめていた」と話し、「須藤容疑者が自分の分しか夕飯を作らなかったり、社長(野崎さん)の言うことを聞かなかったりして、社長は『もう離婚だ』とも言っていた」と証言。

須藤容疑者は「通夜でもイヤホン、スマホ」

野崎さんの通夜や葬儀では涙を見せず、親族は当時から不信感を募らせていた。野崎さんの兄は「通夜で初めて会ったがあいさつもなく、ずっとイヤホンをつけてスマートフォンをいじっていた」と振り返った。

知らない間に須藤容疑者が社長に

野崎さん死亡後の18年10月、野崎さんが経営していた会社の法人登記簿では、代表取締役が野崎さんから須藤容疑者に変更されていた。同社で経理を担当していた従業員は「知らない間に社長になっていた。担当の会計士から、役員報酬を(須藤容疑者に)振り込むように言われ、働いていないのにおかしいと訴えた」と明かす。しかし、最終的には要求どおりに須藤容疑者側へ数千万円が振り込まれたという。

元妻が「海外移住を計画」

「実はSさんが海外へ移住する計画を進めているんです。21年の4月には、向こうへ渡る予定です」 そう語るのは、の元妻の関係者。

「事件後、すぐに東京で暮らし始めた彼女は、何度も引っ越しを繰り返してきました。海外移住を具体的に計画し始めたのは、20年の年明け頃からです」 事件後、県警による捜査は暗礁に乗り上げたかのように見えたが、実は20年の1月頃に進展があった。

「ドン・ファンの家政婦」こと竹田純代さんら関係者を呼び出し、改めて事情聴取を始めたのだ。

「今年(20年)の年明けに、和歌山県警の男女二人組の刑事から2日間事情聴取を受けました。聞かれたのは、社長(野崎氏)の自宅にあった掃除機について。どこで買ったのか。最後にいつ使ったのか。そういったことを細かく聞かれました」 聴取を再開した理由はなんと、掃除機から覚醒剤が検出されたからだという。事情聴取を受けた別の関係者が言う。 「刑事から掃除機の写真を見せられたんで、『何で調べているんですか?』と聞きました。そしたら『出たんです』と。『覚醒剤が?』と尋ねると、刑事ははっきりと頷きました」

「どうやらSさん自身も20の年明けに再び聴取を受けたようです。そして、海外移住を言い出した。すでに住居の目処もついたと聞いています。行き先ですか? ……ドバイですよ」 実際、Sさんはかつて、「何度もドバイに行ったことがある」と本誌に語っていた。馴染みのある土地で悠々自適な生活を送ろうとしているのだろうか。 繰り返される事情聴取に嫌気がさしたのか、それとも他に事情があるのか――。 タイムリミットは今年4月。残された時間は短い。

紀州のドンファンの「遺言状」

急性覚醒剤中毒で死亡した“紀州のドンファン”こと野崎幸助氏が、「遺言状」を残していたことが判明した。
2013年に野崎氏が直筆で記した文面には、自身と会社の全財産を故郷の田辺市に寄付すると綴られていた。

貸金業と酒販売で財を成した野崎氏の総資産は数十億円ともいわれる。
野崎氏には子供がいないため、遺産は事件の第一発見者である妻と、野崎氏の兄弟姉妹が分配することになっていた。
遺言状が有効と認められれば、その配分は大きく変わることになる。

「遺言状は首都圏のある関係先に託されていた。野崎氏本人の署名と捺印もしっかりとなされています。
これから裁判所で遺言を確実に証拠保全するための『検認』手続きをすることになります」

捜査の焦点は新妻Sさんとの「性生活」

「『セックスはしていましたか』と聞かれました。正直に答えました。『1回もしたことはありません』と」

「本当に、1度もありません。昨年末に出会い、2月に入籍しましたが、結婚する前からセックスはしたことがありません。社長の名誉のために言いますが、オンナ好きだったことは絶対に間違いありません。でも私が出会った頃にはもう、社長はできなくなっていたんです。機能しなくなっていたんです。

ベッドに呼ばれることは何度かありました。ただそれも、『手を握っていて』とか『一緒に寝て』とか『ほっぺにチューして』と言われるだけで、セックスを求められたことはありません。