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運転女子「車は男性目線で作られてる!」

運転女子「ヘッドレストあるからポニーテールにできない!」

運転女子の「密かに苦労している」こと8つ

8)髪型

8つ目は、「ヘッドレストに当たるからヘアアレンジができない!」です。これはロングヘアの女性なら一度はガッカリした経験があるかもしれませんが、ハーフアップや編み込みなど、せっかく苦労してヘアアレンジを綺麗にしてきたのに、バレッタやシュシュなどお気に入りのヘアアクセサリーをつけてきたのに、いざ運転しようと座ったら、ヘッドレストに当たって痛い……。なるべく頭をヘッドレストから離して運転を試みるも、姿勢がキツくて首が痛いのと、もし追突事故など起こされたら危ないので、仕方なくヘアアレンジを諦めることに。ポニーテールだって、ちょうど耳よりちょっと上のあたりで結ぶのが可愛いのですが、やっぱりヘッドレストに当たって運転しにくい状態になってしまいます。

以前は、ヘッドレストの真ん中が空洞になっているタイプもあり、それだとうまい具合にヘアアクセサリーが当たらない位置にできたりしたのですが、最近はあまり見かけなくなってしまいました。もちろん、ヘアスタイルより命のほうが大事なので贅沢は言いませんが、最新の技術をもってすればなにか対策を施すことができるのではないか?と期待しています。

「密かに苦労している」こと8つ

1)ハンドル
1つ目は、「ハンドル大きすぎるんだよ~!」です。女性はどうしてもシート位置を前の方にして、座面を高くしないと安全な視界が確保できないことが多いんですが、そうすると大きなハンドルだと太ももや膝などに当たってしまって、操作がうまくできないことも。また、交差点を曲がるたびに何回転も回さないといけないので、腕は疲れるし操作は忙しいし、まったくリラックスして運転できないんですよね。

2)シフトレバー
2つ目は、「シフトレバーがいつもBに入っちゃうんですけど!」です。これも軽自動車やコンパクトカーに多いのですが、P・R・D・B(S)が縦一直線に並んでいるシフトゲート。これ、女性にはとても扱いにくいんですよね。まずシフトレバーが太すぎて、小さな女性の手ではしっかり力が入らない。なので、力を入れてDまで下げようとすると、ダダダ~ッと一気にいちばん下のBまで下がってしまい、いつも1つ上のDに戻すという手間がかかってしまうのです。なかには、Bに入ったと気がつかず走っている場合も……。

3)ブレーキペダル
3つ目は、「ブレーキペダルが上すぎるよ!」です。これは吊り下げ式のペダルを採用しているクルマに多いのですが、ブレーキペダルがフロアから直接出ているタイプと違って、フロアとペダルの間に隙間がありますよね。この隙間が広すぎると、女性の足で踵をフロアにつけてブレーキを踏もうとすると、足の指先しか届かないような事態となり、それだと十分な力が入らないのです。

4)テールゲート
4つ目は、「どうやったって届かないのよ!」3連発。第一弾はミニバンなどのテールゲートです。身長140cm~150cm台の女性には、背伸びをしてもグリップに手が届くか届かないかのギリギリのところで、かなり閉めるのが大変。夏など薄着の時は、背伸びしすぎてお腹が見えてしまったり、脇が丸見えになってしまったりと恥ずかしい思いだってします。

5)シートアレンジ
5つ目は、届かない第二弾、シートアレンジの復帰操作です。ラゲッジスペースを広げようと、後席を倒す時はラゲッジ側からできるのに、やっぱり戻そうと思うと、ラゲッジ側からは手が届かないんです。長身の男性なら、手を思いっきり伸ばせばラゲッジ側からも復帰できるんですが、女性はわざわざ後席のドアを開けて復帰させるという手間がかかります。これもなんとかならないものでしょうかね。

6)駐車場の料金精算機
6つ目は、届かない第三弾、料金精算機に手が届かない問題です。駐車場などで料金を支払う時に、クルマを精算機にギリギリまで寄せるのが苦手な女性は多いですが、そのせいだけでなく、小柄な女性の腕ではいくら伸ばしても手が届かないことが多すぎです。そのため、いちいちシフトレバーをPに入れ、サイドブレーキを引き、ドアを開けて精算する羽目に。

7)ブラインド操作のインターフェース
7つ目は、「ブラインド操作のインターフェース、意味不明!」です。確か20年くらい前から、高級車がこぞって採用し始めた、画面を見ながら手元のダイヤルを動かしてナビ入力やオーディオなどを操作する、というシステム。運転中の視線移動を少なくするためとかなんとか言っていたと思いますが、女性はこれが大の苦手という人が圧倒的です。

ヘッドレストの目的

ヘッドレストを単に頭を載せる枕のような存在だと思っている人たちが意外に多いようです。レストという言葉を休憩のレスト(rest)だと勘違いしているためですが、実は拘束(restraint)のレストなのです。
確かに紛らわしいですが、後突されたときに頭部が後ろに傾くことを防止する、むち打ち傷害を受けないようにする乗員保護装置です。
ヘッドレストは、「道路運送車両の保安基準」の中で追突等により衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が過度に後ろに傾いて頸部を負傷することを防止する安全装置と明記されています。現在は、運転席と助手席への装着が義務化されています。
その背景には、交通事故の約1/3が追突事故であること、そのほとんどがむち打ち症に代表される頸部傷害を受けるという実態があります。