「小室佳代さんに400万円以上のお金を貸したのですが、本人に要求しても一向に返金はなく、とても困っています。弁護士にも相談したところ“借用書がなければ法的にも勝ち目がない”と言われてしまって……」
次々と明かされる小室家エピソード
60代後半で上品な小ぶりのハットをかぶり、蝶ネクタイをつけたスーツ姿の男性から切り出された証言の数々は、衝撃的なものだった。 「なぜ、そこまでの大金を貸すことになったのですか?」そう尋ねると、彼は答えた。 「’10年の9月から2年間、佳代さんと婚約していました。そのときに小室家の生活費や、圭くんの学費から留学費用まで貸してしまって……」
カフェのBGMでかき消されそうになるほどの小声で事情を説明するのは、小室圭さんの母・佳代さんの元婚約者である。その表情や声から、いかに困窮しているかが伝わってきた。
それは、眞子さんと小室さんが婚約内定の会見を終え、翌年の3月には一般の結納にあたる『納采の儀』を控えるタイミングだった。
「マーちゃんの携帯も見せてよ」と、スマホを覗き込もうとする小室さん
「次はマーちゃんの携帯も見せてよ」と、スマホを覗き込もうとする小室さんに対して眞子さんは、 「ブサイクだからやだぁ~」 と嫌がられていたものの、その表情は本当に拒んでいるご様子ではなかった。
小室さんは時折、眞子さんの髪の毛やおでこに触れ、おそろいのリングとブレスレットをつけるラブラブぶり。 小室さんはその日、自宅とは反対方面である赤坂にあるお住まいまで眞子さんを送っていった。
眞子さんが小室さんへ浮かべていた表情や親密ぶりから、 「そう遠くないうちに結婚されるのかもしれない」と、感じていたところ、婚約内定報道が出たのだった。
小室さんが銀行員だったころの同僚からも話を聞くことができた、「彼は会社の中でも少し浮いていて、ほかの行員たちも“あいつはいつもぼーっとしてる”ってぼやいていました。あるとき、部内でクライアントとの重要書類が紛失したことがあったのですが、その担当者が小室さんでした。
彼はその書類を女性行員に“渡しましたよ”と慌てる様子もなかったんです。でも、女性のほうは“見つからない”とパニック状態で大泣きしていたのに、小室さんがまったく取り乱さなかったことには驚きました」
父方の親戚は「ずっと疎遠」
佳代さんの夫・敏勝さんとその父親である善吉さんの自死、過去にあった敏勝さんの実家との遺産相続に関する交渉問題など、小室家の生々しい報道が相次いだ。
最大の疑問は、 「小室さんの学費はどこから捻出されていたのか」ということだった。なぜなら、小室さんは私立の『国立音楽大学附属小学校』、中・高は『カナディアン・インターナショナルスクール』、大学も眞子さんと同じ私立の『ICU』を卒業している。大学時代にはカリフォルニア州に留学もしており、小室さんの学費は相当かかっていたからだ。
一般的なシングルマザーの収入でまかなうのは大変な額だと考えたため、敏勝さんの親戚から援助を受けているのかと思っていくつか尋ねても、 「敏勝さんのご両親が亡くなった後に実家も取り壊してから、あちらの家とはずっと疎遠ですよ」 とのこと。小室さんの親戚がサポートしていないのであれば、いったい誰が─。
ちょうどそのころ、佳代さんにたびたびお金が送金されている明細や、彼女が借金だと認識していたことがわかるメールなどを入手し、金銭的援助の話を聞いたことで学費の謎が解けた。金銭トラブルの内容は、これまでも散々報じられているとおり。
金銭トラブルを放置してアメリカに逃げた
金銭トラブルの記事が世に出た直後、小室さん母子は秋篠宮ご夫妻へ事情説明のため、何度も秋篠宮邸を訪れていたという。「小室さん側は“借金ではなく贈与”であることを主張。(お金を)返してもらうつもりはなかった”という録音テープがあったことで、小室さん側は強気に出ていたのかもしれません。 しかし、ご夫妻は借金自体が悪いとではなく“お世話になった方に対する誠意が感じられない”ことがいちばんの問題だと受け止められていた節がありました」
そして’18年2月、宮内庁から眞子さんと小室さんの婚約が’20年まで延期されることが発表された。金銭トラブルが原因というのは明白だったが、小室さん母子は一向にトラブルを解決させるための動きを見せることはなかった。
しかも、小室家に対する国民の批判の声が強まる中で、小室さんは同年8月に3年間のアメリカ留学に旅立ってしまったのだ。眞子さんとの結婚が延期されている中での渡米は「金銭トラブルを放置してアメリカに逃げた」といった印象を国民に強く植えつけた。金銭トラブルが報じられた直後、小室さん母子が解決のために行動を起こしていたなら、事態はこれほどまでに悪化していなかったことだろう。
「’18年11月、秋篠宮さまはお誕生日会見で金銭問題を整理してクリアするようにという趣旨のおことばの後、“多くの人が納得し喜んでくれる状況になること”が『納采の儀』を行う条件だと示されました」
このご発言を受けた小室さんは’19年1月、代理人弁護士を通じて文書を公表したが、金銭トラブルの経緯説明と「解決ずみの事柄と理解していた」という文言を盛り込んでしまったことで火に油を注ぎ、国民からの批判は増大した。
金銭トラブルは、あくまで私と佳代さんの間でのこと
「圭くんのことは息子のように思っていましたし、眞子さまとの結婚を邪魔したい気持ちはまったくありません。金銭トラブルは、あくまで私と佳代さんの間でのことです。とは言っても、佳代さんを恨んでいるわけでもありません。ただ、私は誠意を見せてほしい。月に1万円、2万円でも返済してくれるような努力を見せていただきたいんです」と繰り返していたこと。竹田さんは400万円の返金はもちろんだが、それ以上に小室さん母子から「その節はお世話になりました」と、ひと言でいいから感謝の言葉が欲しかったのではないだろうか。だからこそ、今でも「佳代さん本人と会って話したい」と訴えているのだと思う。
10月26日、眞子さんと小室さんは晴れて結婚された。しかし、金銭トラブルが解決しない限り、本当の意味でおふたりの結婚問題が終わることはないだろう。