外国人入国禁止を受け、「試合前日のキャンセル覚悟」で進める
政府による外国人入国禁止を受け、年末予定のボクシング、格闘技のビッグイベントにも影響が出てきそうだ。
12月29日、さいたまスーパーアリーナ(SA)で開催されるボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(帝拳)-IBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦を主催する帝拳ジムの本田明彦会長は「スポーツ庁にすべて(来日用)書類は提出している。試合前日のキャンセルも覚悟している。もし入国不可能となった場合は話し合うしかない」と説明。
外国勢の入国可否でマッチメークが難しくなる
大みそかにはWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(志成)が東京・大田区総合体育館でIBF世界同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との王座統一戦を予定。30日に第1弾カード発表される格闘技RIZINの年末興行もさいたまSAで開催される。外国勢の入国可否でマッチメークが難しくなりそうだ。
なお14日、東京・両国国技館で行われるIBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)とWBO世界ミニマム級1位谷口将隆(ワタナベ)の世界戦の対戦相手は来日している。
ディパエン「オレもパンチ力がある。気をつけてくれ」
12月14日、東京・両国国技館でWBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦で王者井上尚弥に挑戦するIBF同級5位アラン・ディパエンが、来日した。
「井上選手との試合にドキドキしている」と笑顔をみせたディパエンは、今月18日の記者会見で井上が「(ジャブなど)リードパンチで倒す」と宣言したことを知ると表情を一変。12勝中11KO勝ってきた打者は「オレもパンチ力がある。気をつけてくれ」と予告。
「今回も必ずKOで勝ちます」と不敵な笑み。井上の試合動画は「大体、全部見ました」とした上で「井上選手はうまくて強いが、私は全然、怖くない。KOするつもり。絶対に世界王者になる」と強気の姿勢を貫いた。