堀口恭司「来年しっかりぶっ飛ばす」
RIZINバンタム級王者堀口恭司が22年開催となる米団体ベラトールバンタム級GP制覇でリベンジすることを誓った。
米アンカスビルで開催されたベラトール272大会で、ベラトール同級王者セルジオ・ペティスに挑戦。終始、主導権権を握りながらも裏拳一撃で4回KO負けを喫した。敗戦後、自らの公式ユーチューブチャンネルを更新し、ペティスの下からの突き上げる蹴りで右目下を縫ったという堀口は痛々しい顔で登場した。
堀口恭司「負けは負けでしっかり認めて」
「試合に負けてしまいました。負けは負けでしっかり認めて」と試合をふりかえった上で、22年春から開催が発表されたベラトール同級ワールドGP制覇への意欲を口にした。
王者ペティスに加え、堀口、前ベラトール同級王者フアン・アーチュレッタ(米国)、ジェームズ・ギャラガー(アイルランド)、レアンドロ・ヒゴ(ブラジル)、マゴメド・マゴメドフ(ロシア)、パトリック・ミックス(米国)、ラウフェオン・ストッツ(米国)と同団体バンタム級ランキング上位選手がエントリー。勝てばベルトとともに賞金100万ドル(1億1000万円)もゲットできる。
堀口は「来年バンタム級GPあるので、しっかり優勝して、しっかりぶっ飛ばそうかなと。自分は全然元気なので、たくさんのメッセージ、心配のコメントをいただきありがとうございました。ただ大の字にのびただけで。まったく何もないので。期待に応えられなくて申し訳なかったです。また頑張ります」と再起を誓っていた。
那須川天心「オレが戦いたい」
那須川天心が、3米団体ベラトール272大会で衝撃の逆転KO負けを喫したRIZINバンタム級王者堀口恭司をねぎらった。
ベラトール同級王者セルジオ・ペティスに4回KO負けを喫した堀口の試合を見た後、「あれはショック、大ショックですよ。その日その後練習でしたが、やる気なくて喪失感ありました」「堀口さんは尊敬している選手で、日本で唯一、世界で戦える選手だとMMA(総合格闘技)では思うので、あの人が負けてしまったら、オレは絶望を感じましたね。誰ができるんだよと思っちゃいました。オレは絶望に感じた」と表情を曇らせた。
那須川「お疲れ様でしたと伝えたい」
4回途中まで、カーフキック、右ストレート、テークダウンなどで王者ペティスを追い詰め、ほぼ試合の主導権を握った状態でバックハンドブロー1発を食らってKOされた衝撃の試合展開だった。RIZINの強さを世界に証明しようとする堀口のチャレンジを称賛した那須川は「日本を代表して戦ってくれている。あれを見た瞬間オレが戦いたいと思った。オレの身体が2つあったらと思いました。苦しかったので。世界で戦いたいと思いましたね。日本のためにありがとうございました。お疲れ様でしたと伝えたい」とおもんばかった。
22年春に開幕予定で、ベラトール・バンタム級ワールドGPが行われる。王者ペティスに加え、堀口らベラトールのバンタム級ランキングで上位計8人がエントリーされている。組み合わせは今後決まるが、勝ち上がっていけばペティスとの再戦も実現しそうだ。
那須川は「ベラトールのトーナメントでもう1回やるみたいなので、堀口さんも出るので」とリベンジを期待。