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RIZIN33 | 榊原信行CEOがシバターへ苦言「決まるものも決まらない」 | シバターは反論「どの口が言うんだ」 | 榊原信行CEOがクレベル・コイケとの交渉再開を明かす

榊原信行CEOがシバターへ苦言

榊原CEOがシバターに苦言を呈する

 榊原CEOの発言には具体名はなかったものの、YouTuberで総合格闘家のシバターが前日、自身のYouTubeチャンネルでマッチメークが進んでいた皇治(TEAM ONE)との対戦が消滅したと明かしたことをさしていると思われ、「SNSとかユーチューブを通じて、交渉の過程を、舞台裏を言いたくなる、ほのめかしたくなる。選手たちはそういう意識があるのかもしれないですが、ムチャクチャやりにくくてですね。決まるものも決まらなくなることがあります」と険しい表情を浮かべた。

続けて、「広報宣伝になる、ということはありつつも、選手たちも、そこまでいうことないのに、とかそんなことを言っちゃったら、今先方と交渉しているのに、ということがあるので」と話し、「その辺は僕らも選手管理の部分で選手たちとのコミュニケーションをしっかりとっていきたいと思います」、「我々としても情報管理をしつつ、選手たちとも協調して、速やかにカードが決まるように進めていきたいとそう思っております」と再発防止を口にした。

シバターは反論「どの口が言うんだ」

交渉力が無い。ギャラも最初ナメた金額から言ってきて駆け引きする。色々と仕事が遅い。選手ファーストじゃない。

この人たちじゃ何も出来ない、決めれないから自分から動いて煽っただけですよ。

煽りすぎちゃって、ビビって皇治はひいちゃったけど。

というか試合まで1ヶ月切ってんのに未だにルールと相手が確定してなくて
「勝手にやられちゃ困る」はおかしい。

どの口が言うんだって感じですね。

 

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シバターが大晦日の交渉内容を暴露

シバターは8日に動画を更新。冒頭で「実はシバターがRIZINに出る予定だった、という話をしたいと思います」と衝撃告白からスタート。対戦相手はもちろん、舌戦を繰り広げている皇治だ。シバターは「今年は仕事が忙しい」と〝煙幕発言〟していたが「実はパンクラス横浜や出張先のジムでトレーニングしたり、出稽古をしていた」という。

難航していたルール面でのすり合わせも「1Rがボクシング、2Rがキック、3RがMMA。体重は90キロまで落とす」とほぼ終わっていた。ところが、直前になって「皇治がルールを変えたいと言ってきた。シバターは85キロまで落とせ、と。もしくは90キロでやりたいのであれば、1Rキック、2Rキック、3RはMMA」と要求してきたという。

「(自分の体格では)85キロまで落とすのは不可能。もう、これはシバターとやりたくないってことだと思います」とあきれる。

「オレが素人と言ったらずるいんだけど、ゴリゴリの現役プロ格闘家じゃないわけじゃないですか。そんなヤツつかまえて自分の有利なルール提案して。正直(事前のすり合わせルールだと)オレは7対3で負けると思ってた。まあ、盛り上げるし、今後につながると思ってベットしたんだよ」と正直な気持ちを吐露し、罵詈雑言で皇治に毒づいた。

最後は「シバターに負けたら格闘家として終わりじゃん。ワンチャンあるからね。やりたくないのは分かるけど、だったら、でけえ口叩いてんじゃねえよ。ないっすね、今年は。リスクを取って戦えないと格闘家じゃねえよ」と大挑発。

 

 12月9日の会見後、榊原CEOは、「3月に日本大会もありえたようだが?」と問われ、その可能性をまだ諦めていないことを語った。

「『ありえた』ではなく、まだ『ありえる』と思います。僕はやりたいと思っています。ほんとうは、Bellatorの2回目の日本進出は、12月30日にやるはずだったんです。29日に村田選手の試合があって、30日にBellator日本大会があって、31日にRIZINというフルコースが準備出来ていて、そうしていれば、堀口(恭司)が12月の頭(3日)にコネチカットで試合をしなかったんです」と、当初は、12月29日から31日までボクシングも含め、3大会が連続して行われる予定であったことを明かした榊原CEO。

続けて、「でも入国が難しいということで諦めざるをえなくて、(コーカーが)『だったら堀口の試合を12月にタイトルマッチで組みたい』ということになった。ほんとうは12月30日に“堀口恭司、日本凱旋”で、Bellatorバンタム級ワールドGP1回戦という画で、日本で勝負したかったし、スコットもその気持ちでいた。それが12月頭に堀口のタイトルマッチはGPとは関係なくシングルマッチに変わった」と、年末のBellator日本大会でのワールドGP開幕案が消えたことで、12月3日にコネチカットで堀口がGPとは関係のない王座戦として戦ったとした。

さらに、「堀口は勝っても負けてもGPには行くと。8人になったのも含めて、3月に日本で(GPを)やると決めていた。大晦日にスコットと堀口が来日してそれを発表する──それがオミクロン株に全部翻弄された。その試合は全米生中継でSHOWTIMEで放送されるので、堀口の(KO負けの)サスペンデッドが何日になるか。通常、あのKOだと90日は打たれる思いますが、でもひょっとして180日となると3月は無い。

それと、200人近いスタッフが米国から飛んで来ることになるので、このオミクロン株で、3月に外国人が3日間の隔離であれば受けられるけど(そうでなければ厳しい)。それでも僕は、日本でGP1回戦の4試合、そのひとつがペティス対堀口(の再戦)となるんだったら……今日もスコットともまさに話したんですが、その可能性を探りたいと。全力で、と言っても国の大きな規制があることなので、その可能性を諦めず待ちたいと思います」と、堀口のリベヴンジマッチを、GP1回戦として、日本で行いたいと語った。

外国人の来日はなし

ビザの申請を進めていた選手は、トフィック・ムサエフ、ヴガール・ケラモフ、ジョニー・ケース、ルイス・グスタボ、三浦孝太の対戦相手に予定していた初参戦のブラジル人の5選手。その全選手が来日不可能となり、カード編成を練り直した。

当初、大晦日はリベンジマッチ5番勝負の予定だった。

ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザは、MMA13戦中、唯一、敗れているジョニー・ケースとの再戦を予定。矢地佑介はグスタボとのリベンジマッチを予定していた。

朝倉未来はクレベル・コイケとの半年ぶりの再戦を希望。会見で「僕はクレベル(コイケ)選手を実は指名したのですが、いろいろその辺はよく分からないんですけど、斎藤選手が候補としてあがったので、それならやらせていただきますということです」と経緯を語っている。

未来が希望したクレベルにならなかったことについて、榊原CEOは会見後、「11月の早いタイミングでクレベル選手との和解に向けた話し合いをスタートした時点で、未来は『クレベルとやる、クレベルで大晦日お願いします』と。

それでクレベル選手にオファーをしたところ、和解したはずなのに『やる』とも『やらない』とも返事をいただけなくて、我々も難しいのかなということで、斎藤(裕)選手と(交渉し、未来も)『斎藤選手でもいいし、誰でもやります』ということになりました。斎藤選手も怪我があった。そうこうしているうちに『1000万企画』で未来も怪我をして、そのへんからいろいろ調整事は増えましたが、最終的に斎藤選手ということになりました」と説明。

榊原信行CEOがクレベル・コイケとの交渉再開を明かす

榊原CEOが交渉再開「野心を隠しながら、忠誠心と誇りを持って戦ってほしい」

榊原信行CEOがクレベル・コイケについてコメント。

 2021年6月のRIZIN東京ドーム大会で、朝倉未来に三角絞めで一本勝ちしたものの、大晦日前の斎藤裕とのタイトルマッチに至らなかったクレベル・コイケとの契約更改について、榊原CEOは、「お互いミスアンダースタンディング(誤解)もあったと思いますし、クレベル選手ともREALの山田(重孝)さんを通して進めています」と、交渉を再開したことを明かした。

 その後、「お互い“和解”と言ったらいいのか、僕らとしての憤りには理由があるんですね。そこをキチッとクリアした上で、起きたことは仕方ないので、今後、そういうことが無いように」話し合ったという。

クレベル陣営は、海外再進出も視野に入れながら、契約更改に臨んでいるが、榊原CEOは、RIZIN参戦にあたり「UFCを目指すのはいい。RIZINに参戦するなら(海外挑戦の)野心を隠しながら、ロイヤリティ(忠誠心)と誇りを持って戦ってほしい」と求めている。それは、ほか選手にも向けられていた。

「タイトルを持った選手たちが、UFCを目指すとかというのはいいんですよ。でも、ほかの選手も押しなべて、誰とはいいませんが、TRIGGERのリング上で、“一緒にUFCへ行こう”というようなことを言ってる選手がいたんだけど、勝手に行け、という感じなんですよ。いま金を貰ってやっているのがRIZINだったら、RIZINを盛り上げてRIZINでベルトを獲ることに全力で向き合ってくれないと。その先にUFCやBellatorという大きな目標があるのは、それはどうぞ、と。でもいまあなたが働いているのはここでしょうと。それだったらそこに対してのロイヤリティと誇りを持って戦ってほしいし、僕らもRIZINに命を賭けてやっているから、選手たちも中途半端な気持ちで関わるんだったら、僕はそういう選手と関わりたくない」と、RIZINでのチャンピオンシップを目指すファイターたちと共に進んで行きたいという。

さらに、「UFCという目標があるんだったら、自分たちは別の道を辿って(行けばいい)。でもUFCに“記念受験”で1回行って来ました、それで一生食えるの? という話で、UFCに行ってランキングに入って、そこで結果が出るまでの実力をつけて、押しも押されぬ形で、僕は選手には行ってもらうべきだと考えるし、そこまでの志と準備が出来ているんだったら、別にRIZINを通過しなくてもいい。ほかの道で行けと」と、UFCに出ることではなく、UFCで勝ち上がる実力を身につけているのかと疑問を呈した。

「その野心を隠しながら、大きな目標を掲げながらも、いまはここで命を賭けて戦うよと言ってくれないと、こっちが気持ちが行かない。そこはちゃんとそういった気持ちを持って向き合おうよと。朝倉未来にしてもサトシにしても萩原京平にして、みんなそういう思いを──ベルトがほしいと思って戦っている。クレベルにも、このプロモーションにいる間はそうあってほしい。そのへんをクレベルがちゃんと約束して──いずれにしても実力的にはベルト戦線にからむ選手なので、そこの確認をして向き合えたらいいなと思います」と、クレベルがタイトルコンテンダーであることは認めながらも、RIZINへの気持ちが必要だとした。