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「紀州のドン・ファン」事件 | 家政婦が初独白「あの日の早貴被告はいつもと違った」

家政婦が初独白「あの夜の彼女は、いろいろ様子が違った」

野崎さんと30年来の付き合いで、事件の数年前から家政婦として同居していた木下純代さんが口を開いた。

木下さんは「事件と野崎さんのことを自分の言葉で語りたい」とオンライン取材に応じた。

事件のあった2018年5月24日、木下さんは「午後7時ごろ帰宅した」という。野崎さんの“ラブラブタイム”を邪魔しないよう、午後3時ごろから外出するのが家政婦になってからの習慣だった。

1階でテレビを見る須藤被告の様子を「妙に愛想が良かった」と振り返る。感情表現が乏しく喜怒哀楽をほとんど出さない普段と一変。常に手にしていたスマホでなく、人気バラエティー番組を見て大笑いする姿に違和感を覚えた。

社長に近寄りたくない“何か”を感じた

当時の報道では午後8時ごろ、2階でドンドンと音がしたという。「一緒に寝ない妻への夫の怒り」と感じた木下さんは、2階に行くよう若妻に促したが向かったのはその番組が終わった午後10時すぎ。野崎さんは既に亡くなっていた。

普段から「彼女は社長と寝たくない時は私に近寄ってきた」。食いつくようにテレビを見る姿に「よほど上に行きたくないんだな」と、木下さんはいつも以上に社長に近寄りたくない“何か”を感じたようだ。

野崎さんは大量の覚醒剤を口から摂取したとみられる。食事の際に口にした可能性があり、警察からは、野崎さんの胃にキュウリとニンジンがあったと聞かされたと明かす。当日は、うどんすきを作り「食べてください」と書き置きして家を空けた。だがキュウリとニンジンは「私が嫌いだから、入れなかった。警察もレシートなどから確認している」という。

うどんすきは野崎さんでなく、須藤被告が食べたようだ。「彼女は普段、私の作ったものは食べなかったのにね」と再び首をひねった。

「社長が死んだら、お金もらえるんですかね」

夫婦ゲンカの後で須藤被告から「社長が死んだら、お金もらえるんですかね」と聞かれたことが引っ掛かっている。

野崎さんに近付く女性を見続けたが「それをわざわざ口にする子はいなかった」と驚く一言だった。妻になれば遺産が入るのは当然のこと。遺産に関する法律を知らなかった可能性もあるが「いや。あの子はしっかりしてた」ときっぱり。

一部で報じられたAV出演などを挙げ「いろんなところを通ってきた子。私の方が世の中を知らないと思えた」と語った。当時22歳の若妻の欲がにじみ出たような、あけすけな言葉が頭を離れない。

「お金がないと人が寄ってこないと、本人も分かっていた気がする。愛に飢えているようで、かわいそうな人だった。せめて事件が解決して、社長が浮かばれてほしい」

【野崎さんの死を巡る動き】

▼2018年2月8日 須藤被告と結婚

▼5月6日 溺愛していた愛犬イブが急死

▼同24日 自宅2階寝室で死亡しているのが見つかる

▼6月6日 死因が急性覚醒剤中毒と判明

▼9月 野崎さん経営の会社口座から1億円が妻側に流れたと週刊誌報道。田辺市の担当者が「全財産を寄付」との野崎さんの遺言書を確認。遺産は約13億円

▼10月26日 会社の登記簿で代表取締役の名義が妻に代わる

▼20年4月 野崎さんの親族が遺言書の無効確認を求め和歌山地裁に提訴

▼21年4月28日 殺人容疑などで須藤被告を逮捕

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