アメリカ、ウクライナを見捨てる「ウクライナで戦うためにヨーロッパに行かない」
ニュース速報:ロシアのウクライナへの攻撃が始まって以来の最初の公の発言で、バイデン大統領は、アメリカ軍は「ウクライナで戦うためにヨーロッパに行かない」と再び強調したが、NATOの領土の隅々まで守られるだろうと述べた。
Breaking News: In his first public remarks since Russia's assault on Ukraine began, President Biden emphasized again that American troops were “not going to Europe to fight in Ukraine,” but said that every inch of NATO territory would be defended. https://t.co/U5BlJ15gy1 pic.twitter.com/oJlHGNthus
— The New York Times (@nytimes) February 24, 2022
核放棄は戦争をもたらすという現実だった
世界第三位の核保有国であったウクライナで戦争が始まった。 ブダペスト覚書により米国、イギリスにも守ってもらえる約束で核武装を放棄したウクライナが私たちに教えてくれたことは核放棄は平和ではなく戦争をもたらすという現実だった。
世界第三位の核保有国であったウクライナで戦争が始まった。
ブダペスト覚書により米国、イギリスにも守ってもらえる約束で核武装を放棄したウクライナが私たちに教えてくれたことは核放棄は平和ではなく戦争をもたらすという現実だった。#Russia #Ukraine #Putin #EU #Biden #Zelensky #NATO pic.twitter.com/he19dt167L— もすら (@NorixOno) February 24, 2022
ウクライナ外相「米国の安保を信じて28年間 “核放棄”してきた」
ウクライナのドミトロ・クレバ外相は「1994年の核放棄決定は、賢明な判断ではなかった」として、米国に対し「当時約束していた安全保障を履行せよ」と求めた。
クレバ外相は22日(現地時間)米フォックス放送に出演し「当時ウクライナが、核放棄の決定をしたのは失敗だったのか」という質問に、先のように答えた。 クレバ外相は「過去を振り返りたくはない。過去に戻ることはできない」と即答を避けた。 しかしその後「当時もし米国が、ロシアとともにウクライナの核兵器を奪わなかったら、より賢明な決定を下すことができただろう」と語った。
米国が交わした安全保障の約束を守らなければならない
1991年ソ連解体により独立した後、核兵器を保有していたウクライナは「核兵器を放棄しないこともあり得た」ということである。 クレバ外相は同日、CNNでも「1994年、ウクライナの “核放棄”のかわりに、米国が交わした安全保障の約束を守らなければならない」と求めた。
クレバ外相は「1994年ウクライナは、世界3位規模の核兵器を放棄した。我々は特に米国が提示した安全保障を代価として、核兵器を放棄したのだ」と主張した。 つづけて「当時我々は『誰かが我々を攻撃したら、米国が我々を助ける国の一つになる』という約束を交わした」と訴えた。
米国とヨーロッパが掲げた対ロシア制裁に関しても「ロシアの土足がウクライナの地から撤収されるまでは、どのような制裁も十分ではない」として、より強力な制裁を要求した。
米国・英国・ロシアなどと「ブダペスト覚書」を締結
ウクライナは1994年12月7日、米国・英国・ロシアなどと「ブダペスト覚書」を締結し、当時世界3位規模であった核兵器を放棄するかわりに、領土の安全性と独立的主権が保障されることになった。 ウクライナは1800余基の核弾頭とICBM(大陸間弾道ミサイル)を全てロシアに返還・廃棄し、1996年6月には全ての核兵器をロシアに渡し、非核化を完了した。
この文書は国連安保理が履行を保証した国際的合意だが、28年経った現在、実際には効力が発揮できていないことになる。 クレバ外相は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ東部の親露分離勢力であるドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立を承認したことについて「とんでもないことだ」と一蹴し「ウクライナはこれを認めない。全世界もまた認めないだろう」と強調した。