“ネクスト・モンスター”中谷潤人が圧倒的な試合運びでV2
体格差を生かしたボクシングで、いきなり主導権を握った。
1回に左ストレートを見舞うと、山内の膝が折れた。続く2回も右フックで体勢を崩した。相手に攻め時を与えず、最後は8回。連打で足が止まった山内をレフェリーが抱きかかえ、試合を止めた。
「セコンドの指示通り、ペース配分しながら自分の流れに持ち込めた。くっついても離れても、試しながらですごく収穫があった」試合後は厳しい減量を明かし、「決定ではない」としながら、スーパーフライ級へ階級を上げることを示唆した。
井岡一翔との日本人対決
WBOの同級王者井岡一翔(志成)を筆頭に「1個上の階級はタレントぞろい。どの選手と対戦しても、気持ちが上がる」と前向きに言った。
2階級制覇への布石も打っている。フライ級では長身で「長い距離で戦える」と中谷もメリットを語るが階級を上げれば未知数。この日は、あえて接近戦を挑み練習を積んだアッパーを多用した。「近い距離でも戦える」手ごたえを得た。
パウンドフォーパウンドを目指す
順調にステップを重ね、戦績を23勝(18KO)無敗に伸ばした。「ネクスト・モンスター」とも呼ばれる。「パウンドフォーパウンド(体重差は関係なく最強の称号)に入っていける選手になりたい」。夢がまた広がった。