20万円で購入したばかりの子猫殺害
ペットショップで購入したばかりの猫を殺したとして、京都府警生活保安課と北署は3日、動物愛護法違反の疑いで、京都市北区の無職男(42)を逮捕した。
逮捕容疑は6月23~27日ごろの間、不詳の場所で、メスの猫1匹を何らかの方法で殺害した疑い。「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。
北署によると、猫は生後3カ月のスコティッシュ・フォールド・ロングヘアー。容疑者は6月19日に京都市内のペットショップで約20万円の価格で購入したが、同27日までに動物病院に「猫が死んだので、診断書を書いてほしい」と申し出た。その後、ペットショップに保証制度に基づいて別の猫を渡すよう求め、断られていたという。
ペットショップで買ったウサギ2匹が2年で200匹以上に
県西地域で30代夫婦が飼育していたペットのウサギ2匹が、わずか2年足らずで200匹以上に繁殖し、自宅内を“占拠”するほどの多頭飼育崩壊が起きた。犬や猫の多頭飼いのケースは多いが、 飼い主のSOSを受けた県担当者やボランティアも「経験上初めてのこと。ウサギに詳しい職員は限られて現場も混乱している」と困惑。今月5日までに1匹を残して全てのウサギが保護され、新たな飼い主を待っている。
夫婦は2020年8月から9月にかけてウサギ2匹を県内のペットショップで購入。室内で飼っていたところ、1年で約100匹にまで増えたという。
今年7月上旬、県動物愛護センターに相談し、管轄の保健福祉事務所が自宅を訪問。さらに動物愛護活動に取り組む一般社団法人アニプロも支援に加わり、今月5日に同センターが約60匹を引き取り、アニプロも約150匹を保護した。
ウサギのメスは生後4カ月ごろから妊娠が可能という。数秒で交尾を終え、約1カ月の妊娠期間で7~8匹を産むこともある。今回のケースでは保護までに約1カ月がかかり、その間もウサギは増え続けた。アニプロの原奈弓代表理事は「行政が足踏みをしている間にもウサギの繁殖は続いてしまう。素早く対応すべきだった」と指摘する。